当地でのワレモコウ栽培の歴史は長く、元々30年以上も前に、山野に自生するワレモコウを、ひとりの農家が栽培化し、出荷したのがはじまりのようです。
それ以来、多くの農家の自発的な系統選抜により、6月から11月に至るまで、連続的にワレモコウが全国各地の市場向けに出荷されています。
現在、農園で栽培しているのは以下の系統・品種です。
6月 |
モンゴルワレモコウ(タキイ種苗) |
7月上旬 |
江梨(小坂氏育成) |
7月中下旬 | 美希(小坂氏育成) |
8月上旬 | 昴(梨元農園育成) |
8月下~9月上旬 | 梨元農園にて選抜中 |
9月中下旬(秋彼岸) | あかね(梨元農園育成) |
9月下~10月上旬 | 鈴木氏育成系統 |
10月上中旬 | 市村氏育成系統 |
これからも育種努力を続け、より品質の高い品種を、より需要の高い時期に安定出荷できるよう努力していきたいと思います。
ワレモコウ栽培には、さまざまな病害虫がつきものです。
とくに、ウドンコ病・タンソ病は、現在のところ高頻度かつ的確な農薬散布なしには避けることが難しい病気であり、ワレモコウの栽培を難しくしている元凶です。化学農薬に頼らない総合的な防除方法を確立するために努力を続けています。