ミクロネシア・ヤップ島に行ってきました(2001.5.3)

4月10日から親子でミクロネシアのヤップ島に遊びに行ってきました。グアム島からコンチネンタル・ミクロネシアで1時間ほど飛んだところにある島です。左の写真の石貨(stone money)や、ダイビングをする人にはマンタで知られているところかもしれませんね。いずれにしても、それほど観光地化されておらず、旅行先としてはたいへんにマイナーなところです。
実はこの島は、お母さん(百合)が大学卒業後に青年海外協力隊員として2年あまり赴任していたところで、野菜の栽培を普及していました。茂(筆者)もヤップに訪れるのは3回目。子どもたちはもちろん初めてです。
グアムでの5時間にわたる夜中のトランジットで少々お疲れの面々です。さらに飛行機を降りた途端にじっとりとくる暑さ

空港を出ると、今回お世話になった松延さんはじめいろいろな方にお出迎えいただきました。そのとき、みんなでいただいたのが萌衣と昴の写真のレイ。もちろんハイビスカスやプルメリアなどの生花でできています。とても精巧なつくりで、やはり作るのにとっても時間がかかるのだそうです。プルメリアは保ちこそ悪いものの、そのつよい芳香にうっとりしてしまいます。また再び帰国するときにも皆さんからたくさんのレイをいただきました。本当にありがたいものですね。

少し休んだらもう外に出たがる子どもたち。でも外は暑いし、そんなに急ぐ必要もぜんぜん無いしで、ゆっくりゆっくりお散歩です。現地の人たちも、みーんなゆっくりのんびり。おじいちゃんやおばあちゃん、お母さんたちは、何をするでもなく集まって家の庭(?)でぺたんと座っています。きっと日がなそうなのでしょうね。ここでは時間もゆっくり流れていくようなかんじです。
振り返ればなんという日本の慌しさ。「ドッグイヤー」なんて言われる現在の日本の状況はいったい何のためなんでしょうね。

萌衣と昴が持っているのはマングローブガニ。たくさん茹でていただきこの日はカニづくし。お父さんはカニ酒です。その美味しいこと。カニが大好きなじいやん(清希)のために数匹冷凍にしていただき、日本に苦労して持ち帰りました。萌衣がストローで飲んでいるのはココナッツ。冷やして飲むとまた格別です。味はポカリスエットのようなかんじでしょうか。小さいように見えますが、なかには優に1リットル以上入っているんですよ。現地の人にとって、とくに乾季には重要な飲料であったということです。

下の写真、左はヤップのおじいちゃん、フヌヲさん。今回ヤップを訪れるきっかけにもなりました。右はお母さんの元同僚の家を訪ねたときのものです。子どもたちの数が多いのにびっくり。ここの子どもたちはみんな人懐こく、目がキラキラしています。ハダカンボで夕涼み(?)していた父ちゃんは、写真をとると言ったらごていねいにシャツを着て出てきてくれました。

さいごに、今回お世話になった松延さんご夫妻と。もう20年以上こちらで暮らしていらっしゃいます。ほんとうにほんとうにお世話になってしまいました。ありがとうございました。

きれいなさんご礁の海と、とっても美味しかったココナッツやマングローブガニ。また、みなさんにとても親切にしていただいたことは、子ども達にもとても素晴らしい記憶としていつまでも残ることでしょう。自分も久しぶりに仕事を忘れ、うんとのんびりすることができました。いつもとはまったく異なる環境に身をおいて、いつもの自分の生活や社会環境を眺め直してみるということはとても大事なことですよね。